Q：私の会社は現在従業員60名（内パート15名）を雇用しています。2024年10月からの社会保険適用拡大により、これまで適用外だったパートさんも新たに社会保険に加入する必要があると聞きました。制度や適用までの流れについて詳しく知りたいです。
A：2024年10月月から、従業員51人～100人の企業等で働くパート・アルバイトが新たに社会保険の適用となります。
従業員数のカウント方法は、（フルタイムで働く従業員）＋（1週間の所定労働日数及び1月の所定労働日数がフルタイムで働く従業員の概ね3/4以上の従業員）の合計です。
対象となるのは以下のすべてを満たす従業員です。
①週の所定労働時間が20時間以上30時間未満
②所定内賃金（基本給と手当の合計額。残業代や通勤手当は含まない）が月額8万8千円以上
③2ヶ月を超える雇用の見込みがある
④学生ではない事
従業員へは、まず社会保険加入のメリットを医療面と年金面で説明を行います。
医療面では傷病手当金や出産手当金の受給ができるようになること、年金面では、基礎年金に厚生年金が上乗せになります。
社会保険に加入するかしないかで、給与の手取り額に変更が生じる点や、配偶者や家族が勤務している会社において、「家族手当」や「配偶者手当」等が支給されている場合、社会保険加入により支給対象外となる可能性があることを伝えることも重要です。
従業員の希望をふまえた上で、労働時間の延長や、正社員への転換を提案することも検討してみましょう。社会保険労務士に相談して説明会を行うケースもあります。
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